
なぜ声で記念を残すのか?
動画全盛の時代になぜあえて音声という形で大切な人へ思いを残し、伝えるのでしょうか?
そこにはとても大きな理由があります。
昔ならきっと手書きの手紙で伝え、未来に残すという形が主流でした。
しかし現代では思い出の記録映像をつないで、エフェクト(特殊効果)などで演出して、DVDなどに残すという形が主流になってきました。映像にはその人の姿、表情も記録できるというメリットがあります。
しかし、手紙に書かれたテキストも、動画として残された映像も、どちらも情報記録なのです。
情報記録は思い出を振り返り懐かしむのには適しています。また、結婚式や銀婚式、故人を偲ぶ法事などのイベントで上映した場合には、当人をよく知らない人にとっても情報が多いほど分かりやすいというメリットがあります。
しかし、情報記録の中にはその人の質感、体温までは残しきれません。
その点、声と音楽で構成された音声作品には、実はすごい力があります。
テキストは言語情報、映像は視覚情報ですが、本来”ことば”は声の響きです。
声、音楽の響きが持つ力には、思考を超えて人の心を揺り動かす力があります。
だからこそ、言葉のない音楽にも人は心を揺さぶられて感動し、時には言葉にならない涙を流します。
私たちが提供している【ボイスメモワール】では、映像作品に仕上げることももちろん可能ですが、大切な方へ贈りたいメッセージは、可能な限りご本人の声で記録させて頂いています。
(ご本人の声で収録することが困難な場合はこの限りではありません)
なぜなら、ご本人の声が響くことによって、2次元的なテキスト、2次元3次元的な映像などの情報を超えて、聴く人の心に4次元的にその人の温もりや質感が甦るからです。
そしてさらに、長年国内外の数多くの映画やドラマ制作で経験を培ってきた私たちが、あなたの人生のストーリーに寄り添う音楽を演出することで、シンプルな手紙の朗読を、感動を与える音声作品へと仕上げていきます。
近年、高齢化に対応して「エンディングノート」「自分史」「家系図」「思い出の映像資料をまとめたメモリアルムービー」などの制作サービスを目にするようになってきました。
これらは、どれも資料としてまとめられたものです。
それらに対して私たちは、共に生きる大切な人へのメッセージを、感動的な作品に仕上げ、お客様と共にまるで音楽を創り上げるようなオリジナル作品を創ることにこだわってきました。
これらの作品は相手に贈る、残すだけでなく、ご自身の人生の節目の記念にご自分のために作るという方も多くおられます。
ちなみに、音声作品で残すメリットは他にもあります。
過去にビデオカメラで収録した低画質の映像を、現代の2Kや4Kと呼ばれる画質で作品にしても、将来的には10~20年であっという間に画質の荒い作品になってしまいますが、音声の場合CD以上の高音質で残せば100年後に聴いても聴感上「音が悪い」とは感じません。
また、ご本人がカメラの前で語るなど映像撮影にはご本人のプレッシャーや、大掛かりな機材が必要になって予算も高くなるなどハードルが高まりますが、極論、スマホの録音機能でも収録が可能なボイスメモワールなら(もちろんスタジオでの収録がおススメです)、作品を制作されるご本人の負担も劇的に軽くなります。
自分の想いを言葉にする自己表現の力
人間には”自己表現欲求”という人間として生まれ持った欲求があります。
例えば歌手なら歌詞を書き、メロディーに想いを込めて表現します。
ボイスメモワールは誰かのことを想い、そのメッセージを作品にして贈るのが目的ですが、必ずしもお相手の方にその作品がちゃんと届き、聴いて(見て)もらえることがゴールではありません。
恋人や妻・夫、子供や孫たち、或いは昔ながらの親友。
お相手の方に対する自分の想いをぜひ手紙に書き出してみて下さい。
きっとそこには
「自分はこんな風に感じていたのか…」と驚くほど、
新しい自分の発見があるはずです。
その体験は、自分にとって大切な人と自分との絆を再確認するものとなり、その人との関係性を改善する、きっかけを生み出す力を持っています。
自分の心と身体の内側にあるエネルギーを、言葉にしたため声に発してこの世界に放つ。
この体験は立派な芸術表現です。
そして、あなたの内側に秘めた”他者を思いやる心”をこの世界に解き放つ体験です。
ボイスメモワールの制作の中では、お贈りしたお相手との関係性の改善以上に、
「自分の想いを声に出して表現することで、本当の自分とやっと出会えた気がします」
と語られる方も多くいます。
自己表現は隠れていたあなたの才能が発見される貴重な機会でもあります。
【ボイスメモワール作品の代表例】

【こんなお悩みはありませんか?】
- 終活を前にして子供や孫たち、妻(夫)に感謝の想いを伝え、残しておきたい
- 子育てを終えるタイミングで、今後人生後半を共に生きるパートナーに感謝と決意を伝えたい
- 結婚する子供にこれまでの想い、人生のアドバイスやエールを贈りたい
- 老後を迎える両親に育ててくれた感謝を伝えたい
【作品の活用方法には様々なアイデアが考えられます】
- ボイスギフトとしてさりげなく相手の方のスマホに送信する
- 手書きの手紙と共に贈り、音声を聴きながら手紙を読んでもらう
- ご遺品の一部として家族にあとで気付いてもらえるように保管しておく
- 思い出の写真や映像でスライドショーを作り、映像と共にイベントで上映する

~老いを幸せなものに、ライフイベントを感動的なものにする~
【受験・就職・結婚・出産・子育て教育・退職・老後・終活】
こういった人生の節目を心理学では「ライフイベント」と呼びます。
ライフイベントは人生の後半に向かっていく程に課題を帯びるものになり、精神的な不調をきたすきっかけになりやすいとされています。
人生100年時代と言われる昨今ですが、2024年時点で人生の後半を迎えている50歳以上の人口比率は半分を超え始めています。まさに高齢化社会のピークに入りました。
つまり日本人はそれだけ、大切な人との別れを世界でもっとも身近に体験しています。
ライフイベントは心理療法やカウンセリングの分野ではネガティブに語られることも多いですが、私たちは必ずしもそうとは思いません。
ライフイベントは身近な人との別れを実感すると共に、大切な人への感謝を実感する機会でもあります。
そして、普段は照れくさくて伝えづらいその感謝の想いを、勇気を出して伝えてみるチャンスでもあります。
私たちがボイスメモワールで実現したい声のギフト、それは大切な人へ残す体温が伝わる声の記憶です。
【熟年離婚が増加する理由】
高齢者の増加も顕著ですが、もう一つ顕著な変化に熟年離婚の増加が挙げられます。
特に結婚20年以上の増加が突出しています。
「結婚20年以上」という数字を想像してみて下さい。
つまり、子供たちが成人する頃と重なります。
現在、日本では2人以下で暮らしている世帯の数は64%とという高い割合で、今後ますます増加すると考えられています。
私たち日本人は、たとえ結婚して家族を持ったとしても、子供を社会に送り出した後は夫婦二人か、それとも離婚してそれぞれ一人で生きていくかを迫られている社会環境にいます。
そんな環境で実はとても大切なのは、人生後半における【夫婦関係の再構築】です。
「お父さん、お母さん」「パパ、ママ」と呼び合っていた親スタイルを変えられないまま老後に向かう夫婦は一般的です。
これは村社会で、子育てを終えても大家族で、親の介護や孫の世話を日常的に行っている家庭なら当然かもしれません。
しかし、夫婦二人で人生後半を暮らしていく世代の老後にとって、「父・母」である前に大切な絆は「夫婦」です。
その人生後半、夫婦にとっての第二幕を迎えるライフイベントのタイミングで、夫婦として、互いをたった一人の大切なパートナーとして向き合い、これまでの感謝、これからへの決意、相手にお願いしたいリクエストなど、互いの想いの丈を自由に交換し合うボイスメモワールは、人生に新しい節目とギフトを与えてくれます。